アロマテラピーの
基本のき

[アロマテラピーとは]

アロマテラピー(アロマセラピー)とは、「アロマ=芳香」+「テラピー=療法」を合わせた造語です。
植物の芳香成分を抽出した精油(エッシェンシャルオイル)を利用して心身のバランスをサポートする自然療法です。

現代では健康の増進や病気予防の為に医療介護・ボランティアなどの現場で広く使われています。
又、子どもたちへ向けて五感の一つである
「嗅覚」を意識し、自然環境の大切さを伝える『香育』の活動も行われています。



[エッシェンシャルオイルとは]

 植物の花・葉・果皮・心材・根・種子・樹皮・樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。

そのエッシェンシャルオイルは、植物の各部位からごくわずかしか採れない貴重なもので、高価とされるローズオットー精油は1滴を採るのに
50輪~100輪の花を必要とするそうです。
植物からの大切な恵みに感謝したいですね。



[精油の性質]

 ひとつの精油の中には少なくとも100~数百種類の成分が集まり、その組み合わせにより特有の香りや作用を生み出しています。

しかし、その特徴は全て共通しています。

・香りがある=芳香性
・空気中に発散され香りが広がる=揮発性

・油に溶けやすく、水に溶けにくい=親油性・脂溶性
・火が燃え移りやすい=引火性

精油の中には光毒性(日光などの紫外線より、皮膚に炎症や色素沈着を起こす反応)
や皮膚刺激、使用に注意が必要な方、など安全に使用する為の注意事項や取り扱い方があります。

正しく使えば私たちの生活に役立つ精も、使い方を間違うと思わぬトラブルに繋がります。
精油の性質や取り扱いを十分に理解し安全に利用しましょう。


[精油の選び方]

 香り市場の広がりに伴い、「~オイル」という商品が多数発売されています。
アロマオイル・フレグランスオイル・ポプリオイル、、。
これらは人工的な香料を入れた合成香料です。(※一部ではエッシェンシャルオイルをアロマオイルと呼んで発売されているようです)香りが強くはっきりしており、
持続性が高いので使う目的や場所によっては有効だといえます。
ただ、精油の作用にフォーカスした使い方をされたい時には、必ず天然香料(エッシェンシャルオイル)を選ぶようにして下さい。


今は通信販売でも気軽に購入できますが、アロマ初心者の方は是非専門店に足を運び購入されることをオススメします。

沢山の精油があってどれを選べばいいか分からない….そんな方は使う目的をはっきりさせると範囲が絞られ選びやすくなります。
(掃除用のスプレーを作りたい、仕事合間の気分転換に使いたい、など)
その中から実際に香りを嗅ぎ「心地いい」と感じたものを選んでください。

精油選びは本能に従って大丈夫です!
取り扱いに注意が必要な精油もありますので、専門店の店員さんに相談しながらご自身に合った精油を見つけましょう。

よく雑貨屋さんでも販売されていますが天然精油であるかどうかを確認して購入されてくださいね。